軸馬評価理論について(4)
ALO~HA! また週末が近付いてきましたが、今回も理論に関する話を続けたいと思います。前置きが長くてなかなか本題に入れませんが、今しばらくお付き合いください。
前回、全出走馬のうち30%前後の馬については複勝確率を基に「馬券を買う意味がない」と判断し、足切り=評価の対象から外していることをお伝えしました。
ただ、実際には全馬が評価対象となるレースもあれば、半数以上の馬が足切りに引っかかるレースもあります。30%という数字はあくまでも平均値とお考えください。
ちなみに足切りに引っかかる馬の多くは人気薄ですが、ごくまれに上位人気馬が足切りの対象となることもあります。2012年1月~2021年12月までの新馬戦・障害戦を除く30,364レースで足切りされた馬を単勝人気別に分けると、以下のようになります。
▼過去10年の足切り対象馬
1~3番人気:434頭、単勝回収率78.0%、複勝回収率79.1%
4~7番人気:7,148頭、単勝回収率61.2%、複勝回収率65.7%
8~11番人気:38,681頭、単勝回収率62.1%、複勝回収率64.1%
12番人気以下:85,146頭、単勝回収率47.9%、複勝回収率52.1%
さすがに1~3番人気に支持されるような馬は足切りの対象となった馬でも回収率は80%近くと人気に応えていますが、こうした馬が出現する確率は70レースに1頭程度ですから、あくまでも例外的な存在です。
そして足切りの対象となった馬が4番人気以下の場合は単複回収率が概ね50~65%程度ですから、馬券を買う意味がないことは間違いありません。
一方、足切りに引っかかることなく評価の対象となった馬の単複成績についても同様に集計すると、以下のようになります。
▼過去10年の評価対象馬
1~3番人気:90,659頭、単勝回収率79.1%、複勝回収率82.7%
4~7番人気:114,210頭、単勝回収率81.9%、複勝回収率78.8%
8~11番人気:76,423頭、単勝回収率81.8%、複勝回収率81.0%
12番人気以下:22,257頭、単勝回収率90.2%、複勝回収率92.0%
以上の数字から、レースで1~3番人気に支持されるような馬はどちらも単複の回収率に大きな違いはなく、良くも悪くも人気どおりの成績を収めていると言えますが、4番人気以下の馬については足切りされた馬と評価の対象となった馬で成績がまったく異なることがお分かりいただけるかと思います。
【軸馬評価理論-NEO】では対抗○や単穴▲をはじめ、△や×にも人気薄の馬名が挙がっているレースが数多く見られますが、いずれも上記の数字が示すとおり評価の対象となった馬はいずれも人気以上の好走が見込める馬ばかり。決して無理な穴狙いをしているわけではありません。
以上で前置きは終了。次回からいよいよ馬券の対象とすべき馬の選定理論についてお話したいと思います。
それでは、また。MAHALO!


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