軸馬評価理論について(1)
ALO~HA! 「日本ダービー」が終わり、今週から2歳新馬がスタートしますね。競馬界における新年度の始まりといったところでしょうか?
さて、今回は【軸馬評価理論-NEO】というよりも「軸馬評価理論」シリーズ全体に関する話を改めてしたいと思います。
「軸馬評価理論」はその名前が示すとおり好成績が見込める軸馬を選定するための理論ですが、軸馬選定はあくまでも手段であって目的は馬券で好成績を残すことにあります。
私はプログラマーではありませんが、PCがまだMS-DOSというOSで動いていた時代からのPCユーザーであり、マーケティング関連の仕事に携わっていたため統計に関する知識もそれなりにありました。
そこでPCのデータ処理能力を活用して何か面白いことがしてみたいと考えて始めたのが、JRA-VANデータを利用した競馬のデータ解析です。
統計学の専門家は「ギャンブルは胴元が必ず儲かるようになっているため、続ければ続けるほど確実に赤字になる」という意見が大半ですが、私はそうは思いません。
これがスロットマシンやルーレットのように「当選確率と当選時の倍率(配当)が一定のギャンブル」ならば確かに続ければ続けるほど赤字になりますが、馬券の配当は馬券を買う側がどのように行動するか、要は支持率によって変わります。
2回に1回は勝てる馬でも10回に1回しか勝てない馬でも、支持率がどちらも20%なら単勝オッズは4.0倍です。この場合、前者を買い続ければ間違いなく黒字になりますし、後者を買い続ければ必ず赤字になります。
もちろん、こんな極端な状況は滅多にありませんが、胴元はJRAでも的中時の配当を決めるのは馬券を買う側の行動次第ですから、競馬=馬券は前述した「ギャンブルは胴元が必ず儲かるようになっているため、続ければ続けるほど確実に赤字になる」という理論には該当しません。
そこで買い方次第では黒字になるということを証明するために組み上げたのが「軸馬評価理論」というわけです。
かつてはスピード指数あるいはタイム指数と呼ばれる指数が高い馬を買うだけでも黒字を目指せましたが、指数の一般化によってそれが難しくなったのと同様に、AIなどの普及によりデータ解析も身近な存在になったぶん、以前ほど簡単に勝てなくなっていることは間違いありませんが、少なくとも競馬新聞の印を見て買うより黒字に収束する可能性は高いという考えに変わりはありません。
偶然による偏りをできるだけ減らして安定した成績が残せる理論の構築は簡単ではありませんが、競馬のデータ解析を始めて早20年。ブログやメルマガ等で約10年にわたって実際に解析結果を公開してきた経験を活かして、これまでの集大成と言える理論を完成させたいとの思いから復帰を決めた次第です。
今後、定期的に理論に関するお話をさせていただきたいと思いますので、次回も是非お読みください。
それでは、また。MAHALO!
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